王室のスキャンダルはその国の衰退や停滞とリンクする

再誕のメシア救世主マイトレーヤです。

2023年5月6日（現地時間）に英国ロンドン・ウエストミンスター寺院でチャールズ国王の戴冠式が行われました。

現在はヨーロッパ7カ国に王室があり、
イギリス
スウェーデン
 ノルウェー
 デンマーク
オランダ
ベルギー
スペイン

それらの国は、民衆革命や戦争敗戦の影響での王政廃止に巻き込まれなくなった諸国です。

今回は、スペインを除く欧州6カ国の王位継承者が参列したそうです。
イギリスのウィリアム皇太子
スウェーデンのヴィクトリア王女
ノルウェーのホーコン王太子
オランダのカタリナ＝アマリア王女
デンマークのフレデリック皇太子
ベルギーのエリザベート王女
※スペインの王位継承者レオノール王女は出席していなかった。

欧州以外からも、日本の秋篠宮文仁皇嗣（≒皇太子）
クウェートのミシャル皇太子
オマーンのディ・ヤザン・ビン・ハイサム皇太子なども出席。

やはり権威としては世界一の王室である英国国王の権威を示したのでしょう。

私の受け止めにもなりますが、世界中の王室の権威は
一位：英国国王
二位：日本天皇

は、はっきりと権威の集合意識が違いがわかりますが、その次となると、欧州系ならかつての大航海時代の名残としてスペイン
中東や東南アジアの国王もいますので全体としての順位は難しいです。

さて、世界にかつて王室も多かったですが、今は残っているところは少ないです。
・戦争に負けた
・民主革命で倒された
などの理由で19〜20世紀に多くは廃止されてしまいました。

かつての王政をとった諸国の終焉は振り返ると・・・
神聖ローマ帝国はナポレオン戦争での敗戦、
ロシア帝国は第一次世界大戦時のロシア革命、
ドイツ帝国は第一次世界大戦後のドイツ革命
オーストリア帝国は第一次世界大戦敗戦で敗北、解体
オスマン帝国は第一次世界大戦敗戦で敗北、トルコ革命を経て解体
中国清朝は辛亥革命で最後の皇帝が退位

となっていましたね。

今残っている王室は例外なく、“政治的権限を振るわない”が国家の権威として存在意義があるという扱いで残されています。

ロシア皇帝やドイツ皇帝のように戦争指導までしてしまうと敗戦で王室廃止まで追い込まれてしまう。

欧州に残っている王室は戦争ではっきりとは敗戦していない国ばかりですね。
かつ上手に政治権限を民衆（＝議会）に譲り渡して革命で倒されなかった。

これに対して、日本天皇も、戦争指揮は直接していない、かつ政治権限を直接振るったとは言えない国家権威として存在していたから、制度が残されたと言えましょう。

なんでもですが、直接的な行為をしたらその責任は問われてしまう＝王政廃止へ

長い歴史で続けている王室ほど、直接的に国家の舵取りをしてこなかった時代が長いということになるでしょう。

今世界に残った各王室は、「戦争」「革命」は乗り切っているのですが、最後に廃止されるとしたら・・・国民の暴発になります。

ちょうど、フランス革命のような事態になるのです、それぞれの国家が貧困に喘ぎ、不満を国にぶつけるとしたら、最初は貴族的に政治を支配してきた世襲や特権階級の政治家を襲いやすくなり、次に権威だとしても王室廃止を訴えるようになっていくでしょう。

英国王室や日本天皇家ではスキャンダルがこの数年多発した状況ですが、実態としては、確かに人選的なものもあったのは否めませんが、その理由のほとんどに近いものは、英国や日本国の民衆の不満が“目立つ先に向かいやすくなっている”

のがスキャンダルの背景にあります。

政治家や著名人や芸能人は何かあると国民に追及される時代になっていますが、それはインターネットやSNSのせいでというだけでなく、それらの国の国民の深い不満が集まって意見攻撃のようになってしまったということです。